脳腫瘍
Brain Tumor
脳腫瘍の分類と主な治療法について
医学博士 神保 洋之 Hiroyuki Jimbo
日本脳神経外科学会専門医
日本脳卒中学会専門医、日本脊髄外科学会専門医
脳卒中の外科、頭蓋底外科、脊髄外科
血管内皮細胞障害の基礎研究
脳腫瘍とは、脳やその周囲の組織に発生する腫瘍の総称で、種類や性質により治療方針が異なります。
1. 良性腫瘍と悪性腫瘍
良性腫瘍:成長は緩やかで浸潤は少ないですが、脳内では大きくなると神経を圧迫し症状を起こすため、治療が必要なこともあります。
悪性腫瘍(脳のがん):進行が早く周囲に広がりやすいため、早期の診断と治療が重要です。化学療法や放射線治療が必要な場合もあります。
2. 原発性と転移性の脳腫瘍
原発性脳腫瘍:脳から直接発生し、神経膠腫(グリオーマ)、髄膜腫、下垂体腺腫、神経鞘腫などがあります。
転移性脳腫瘍:肺がんや乳がんなど他の臓器のがんが脳に転移して生じる腫瘍で、がん治療の進歩により増加しています。
脳腫瘍の主な治療法
① 手術
可能であれば腫瘍を切除するのが基本です。重要な脳領域に近い場合は、ナビゲーションを用いたり、覚醒下手術や術中の神経生理学的モニタリングなどで機能温存につとめて摘出を行います。
② 放射線治療
腫瘍を縮小し再発を防ぐ目的で行い、ガンマナイフなどの高精度照射も選択肢です。悪性や手術困難な腫瘍にも有効です。

③ 化学療法
主に神経膠腫などの悪性腫瘍に用いられます。内服や点滴で抗がん剤を投与し、分子標的薬や免疫療法も使用されます。

④ 経過観察
無症状で小さい良性腫瘍では、定期的なMRI検査で状態を見守る場合もあります。

⑤ 脳腫瘍のゲノム医療
腫瘍の遺伝子や分子レベルの特徴を調べ、それに基づいて診断や治療を行うアプローチです。今後さらに最適な治療選択が可能になると考えられます。
チーム医療による対応
当院では、脳神経外科、放射線科、腫瘍内科など多職種が連携し、患者さんに最適な治療を提供しています。治療方針は患者さん・ご家族と話し合いながら決定します。お気軽にご相談ください。
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